マリーナベイをぐるりと見渡せば、たくさんの素敵なホテルがあります。
「マリーナベイサンズは一度泊まったから、次はマリーナベイで他のホテルを。」
とか、
「マリーナベイサンズの部屋に入ってしまうと、美しいマリーナベイサンズのライトアップが見られないから、他のホテルを。」
とか、
「マリーナベイサンズは人が多くて静かじゃないから、もっとクラシックで優雅なホテルを。」
とか、
「マリーナベイサンズは形が突飛すぎて気分が落ち着かないから、もっとオーソドックスなホテルを。」
とか、
思うことは人それぞれ。
というわけで、マリーナベイのベイサンズ以外のホテルをご紹介していきます。
フラトン
フラトンシンガポールの建物はかつては郵便局。
1928年の17世紀英国古典風の建造物です。
マンダリンオリエンタル
館内は扇形に設計されており、なんと21階までの吹き抜けになっていて、驚きます。
シンガポールの高層ビル群とマリーナベイサンズホテルを見るのに抜群な位置に建ちます。
リッツカールトンミレニア
5つ星ホテル。シンガポールフライヤーまで歩いてすぐの位置に建ちます。ホテル内に4200点もの現代アートが飾られていて館内をぶらぶらするだけでも長い時間楽しめます。
ウェスティン
ダウンタウン駅の近くの最新ホテル。客室は33階より上にあり、どのランクの部屋を予約しても眺望が堪能できます。
レインシャワーも完備。
フラトンベイ
フラトンの姉妹ホテル。水辺からすぐのところにあり清々しい。シンガポールの歴史を物語るインテリアも必見。
コンラッドセンテニアル
ヒルトン系列の高級ホテル。客室は広く、スタンダードルームでも40平米を超えます。
パンパシフィック
アトリウムは35階分の高さがあり、アジアナンバー1。
和食レストランもあるので、アジア料理が苦手なご家族がおられるなら検討するといいでしょう。
シンガポールのMRTはシンガポール旅行の安くて便利な足としてたいへん助かります。
このMRT。
まだまだこれから路線拡張していくそうで、2030年までにはいまの2倍の線路網になるとのこと。
2015年の年末にオープンしたのは、ダウンタウン線のブギス駅~ブギバンジャン駅までの区間。
途中の駅でMRT北東線やMRT南北線、MRTサークル線に乗り換えることができるようになったので、便利になりました。
特にシンガポールボタニックガーデンへのアクセスがよくなりました。
マリーナベイや動物園など誰もがまず訪れる場所からは離れていますので、今回の延長でボタニックガーデンに行く旅行者は増えそうです。マリーナベイからはまず南北線に乗ってニュートン駅でダウンタウン線に乗り換えてボタニックガーデン駅へ。
マリーナベイサンズホテル直結のベイフロント駅からなら、ダウンタウン線に乗ったまま乗り換えなしでボタニックガーデン駅へいけます。
シンガポールは美食天国!
アジアンローカルフードも良し、スターシェフが腕を振るうホテルの豪華ディナーもまた良し。
2泊や3泊ではとても食べきれるものではありませんが、シンガポール初心者ならとりあえず自分の舌で味わってみるべき名物料理を書いておきましょう。
シンガポール料理は日本人の口によく合うようで、食べるのが目的でシンガポールに行く!という方が相当多いらしい。
チリクラブ
まずはチリクラブ。シンガポールの名物料理といえば誰もが思い浮かべるあの「食べにくい料理」です。
(veltra.comより)
日本でも蟹を食べるときはみんなが無言になりますが、その蟹にチリソースがべっちゃりとかかっているのですから、話をしている場合ではない!
チリクラブの蟹は日本ではなかなか手に入らないマッドクラブやスリランカクラブ。
かかっているピリ辛チリソースは味噌、チリ、ケチャップ、卵、にんにくなどでブレンドはそれぞれのお店によって違います。カニ自体も濃い旨味をもっていて、チリと真っ向勝負しています。
ソースは揚げパンをつけて食べるとこれまた旨い!
大きい蟹が丸ごと乗っかっていますので、独りで食べきれる量ではないことが多い。家族やグループで分け合って食べるのがいいでしょう。
ナイトサファリのオプショナルツアーにもオプションでチリクラブがついていたりします。
マリーナベイなら「パームビーチ」がおすすめのお店。
チキンライス
チキンライスといっても日本のケチャップのあれとは違います。
シンガポールのチキンライスは見た目も白くて上品。
(veltra.comより)
ごはんの上にしっとりぷりぷりの蒸し鶏またはロースト鶏がどかっと乗っています。
ごはんはチキンのエキスたっぷり凝縮されたスープで炊かれています。
ラクサ
ココナッツミルクとチリたっぷりのスープ麺。マレーシアに中国の味が融合した料理。まろやかで辛い濃厚なスープが特徴。
フィッシュヘッドカレー
元はインド系の人が市場で残った魚の頭をカレーに入れて食べたのが始まりとされていますが、いまでは名物料理に。チリタマリンドクミンなどスパイスたっぷりで、魚の出汁も出て、奥深い味わいになっています。スープはさらっとしています。
その他のローカルフード
ローミー・タンドリーチキン・クレイポットライス・ホッケンミー・フィッシュボールヌードル・バクテーなどもぜひ試してみて。
日本では体験することができない娯楽のひとつがカジノ。
(matome.naver.jp/より)
マリーナベイサンズホテルの1階ロビーからエスカレータでちょっと降りればカジノの入り口です。
マリーナベイサンズホテルはラスベガスの会社が経営していますので、カジノも本格的です。
うわさによるとマリーナベイサンズホテルの利益の大半は宿泊料ではなくカジノの売上げなのだそう。
シンガポーリアンは100ドルの入場料が要りますが、外国人は無料ですのでひやかしに入るのもいいでしょう。
無料のドリンクコーナーもありますので、カジノでプレイしなくても見物とドリンク目当てでもいいでしょう。
賭場というよりはけっこう健全で上品な雰囲気ですのでご心配なく。(1階は煙草でもうもうとしていますが)
セントーサよりマリーナベイサンズホテルのカジノのほうが上品。
パスポートが必要ですので携帯しておきましょう。
1階がローレートで煙草OK、2階がハイレートでこちらは禁煙になっています。
写真は撮影できませんので、わたしの撮った写真はありません。
携帯も使用できません。携帯を取り出すと怪しい行動に見えます。カジノですから。
広い空間にバカラ、ポーカー、ポンツーン、ブラックジャック、スリーピクチャー、ルーレットのテーブルや数百もありそうなスロットの台がすらっと並びます。
中華系の人が好きな大小の台もあります。
シンガポールの他の施設と同様、エアコンはガンガン効いていますので、羽織るものが要るかもしれません。
バニーガールはいませんでした。
入場できるのは21歳以上の人。
ドレスコードがあるとのことですが、ラフな格好の人も多いです。
カジノの中にはいくつもレストランがあります。
麺をさっとすすってまた勝負に戻る!というのもありですし、食事をゆっくり楽しむのもあり。
「The Tong Dim Noodle Bar」「Fatt Choi Express」「The Nest」など。
シンガポールではアフタヌーンティーが楽しみのひとつ。
イギリスの統治時代が長かったことでイギリスの様式が根付いたのだそうです。
紅茶にスコーンやクッキー、チョコレート、サンドウィッチ、ケーキなど。
シンガポールは物価が高いので、アフタヌーンティーでもひとり30~50ドルかかるのでびっくりしないように。
マリーナベイでアフタヌーンティーを楽しむならこんなお店がおすすめです。
TWGティーサロン&ブティック
ショップスアットマリーナベイサンズにあるティーサロン&ショップ。離れて2店舗あります。
TWGはシンガポール初のお茶の専門店。アフタヌーンティーは二段トレイでサーブ。茶葉を使ったスイーツも美味。
(TWG ティーガーデン マリーナベイサンズ)
こちらは運河の架け橋の上にあるTWGティーサロン。一段高くて気持ちいい。
(matome.naver.jp/より)
リッツカールトンミレニアのチフリーラウンジ
天井の高い優雅な空間。
アフタヌーンティーはコース形式になっています。
ノンアルコールのアペリティフに始まり、英国式三段トレイ、紅茶はロンネフェルト、次がクッキーやチョコがトロリーで運ばれてきます。
フラトンベイホテルのザランディングポイント
フラトンベイホテルの奥のマリーナベイサイドに面した現代的な雰囲気のラウンジです。
アフタヌーンティーは三段トレイで、サンドイッチ、ケーキ、スイーツが乗っています。
スコーンもおいしい。
マンダリンオリエンタルのアクシスバーアンドラウンジ
マンダリンオリエンタルホテルのラウンジで、モダンアジアンテイストの調度品が置かれ、窓の眺めはマリーナベイと高層ビル群。イギリス式の三段トレイには冷菜とサンドイッチとスコーン、タルトにムース。紅茶の銘柄はTWGです。
ピアノの生演奏もあります。
フラトンホテルのコートヤード
8階まで吹き抜けのアトリウムラウンジには光がさんさんと差し込みます。
ジャズ・クラシックの生演奏も行われています。
フランス人のシェフによるスイーツがずらずらと並び、お茶は15種類。
お代わりに追加料金は不要。
SMAPファンならわざわざここで述べるまでもなくご存知かとは思いますが、
SMAPがソフトバンクのコマーシャルの撮影したホテルがこのマリーナベイサンズホテルです。
マリーナベイサンズホテルはマーライオンパークの対岸にあります。
CMでは白い犬でしたが、本当はシンガポールの象徴マーライオンです。
テレビCMが放送されると日本でのマリーナベイサンズの知名度がぐんと上がり、インフィニティープールは日本人客で混雑したそうです。
もはや「SMAPのプール」と呼ぶ人もいたとか。
youtubeから映像をどうぞ。
(ソフトバンク CM SMAP→Singapore「パーティー」篇atマリーナベイサンズホテル)
実際に撮影が行われたのは天空インフィニティープールのプールサイド。
彼らが歩いた並木道のようなところはプールサイドの海側の通路ガーデンエリアで、たくさんの木が植えられています。ジャグジーもいくつかあります。
そこからセットの通路を通り、めくるめく57階の夜のプールサイドへ!
最後に空からの引きの映像になり、マリーナベイの美しい夜景になります。
メイキングの映像はこちら
隣の展望台へは一般客もお金を払えば入れますが、プールサイドへは宿泊客しか入れないエリアですので、この場所を満喫するにはマリーナベイサンズホテルに泊まればいいということです。
下は実際のプールの写真。SMAPの撮影は3月だったそうですが、これは10月の夜のインフィニティープールの様子です。
プールの感想はこちらに
(youtubeより)
マリーナベイサンズホテルのまわりは夜はどこも美しくライトアップされ、幻想的なムードを味わえます。
マリーナベイサンズホテルの夜景
マリーナベイサンズホテル自体がたいへん美しい姿になります。
湾の向こう側から見るマリーナベイサンズホテルも素敵です。
マーライオンパークやエスプラネード橋から遮るもののないホテルの全景を見ることができます。
(matome.naver.jpより)
レーザーショウの時間は夜8時と9時半の2回。
金曜日土曜日には遅い時間に3回目があります。11時です。
マリーナベイサンズのプールに浸かりながらも見えますが、レーザー光が見えるだけで全貌はわかりません。
マーライオンパークの夜景
マーライオンがライトアップされ、白く光ります。
その背後の高層ビル群が借景となって美しいです。
3月から4月のアイライトマリーナベイでは青緑赤などカラフルなライトアップになります。
写真はマリーナベイサンズのお部屋から見た夜のマーライオン。
ガーデンズバイザベイの夜景
ガーデンズバイザベイは、
マリーナベイサンズホテルのマリーナベイと反対側の植物園。
ライトアップは夜7時ごろから。
音楽に合わせてスーパーツリーグローブの光の色が変化するライトアップのショー「OCBCガーデンラプソディー」は7時45分と8時45分から。
夜は暑くないのでホテルを出て歩きに行きたい。
エスプラネードシアターオンザベイの夜景
通称ドリアンの
エスプラネードシアターオンザベイ。
夜はメタリックなかんじが一層未来的な外観に。
シンガポールフライヤーの夜景
ビルに換算すればなんと42階の高さ!世界最大級の観覧車
シンガポールフライヤー。
カプセルはガラス張りで360度の夜景は圧巻です。
最終入場時刻は10時15分。
料金は33ドル。
ここは外せない!
昼も夜も絶景を楽しめるマリーナベイサンズホテル。
ここを起点として歩ける距離にたくさんの楽しみがあります。
ガーデンズバイザベイ
マリーナベイサンズホテルから歩いてすぐの巨大な植物園。
近未来的なデザインのスーパーツリーグローブがにょきにょきと立っていて、その上に登れるものもあります。
昼間は相当暑いので、午前中早い時間に出かけたいですね。あらためて夜に訪れてライトアップを見るのもおすすめ。
マーライオンパーク
誰が言ったか世界三大がっかりの
マーライオン。
水を吐く白いマーライオンは1972年に作られたシンガポールのシンボルで、高さは8.6m。
まわりの建物がとても豪華だからか小さく見えます。
一度雷が直撃して壊れたそうですが、いまはきれいな姿です。
後ろにミニマーライオンがいるのも見てあげて。
ダックツアーに乗れば海の上からマーライオンを見ることができます。
マリーナベイサンズホテルのシティービューのお部屋から正面に小さく見えます。
フラトンヘリテージ
マリーナベイサンズホテルからマリーナベイを時計まわりに歩くと着くのが、フラトンヘリテージ。
歴史的建造物を改修して作られたスポットです。
フラトンベイホテル・フラトンホテル・フラトンウォーターボートハウス・クリフォードピア・カスタムズハウス・ワンフラトンの6施設が入っています。
エスプラネードシアターオンザベイ
ドリアンと呼ばれるドリアン型の建物が
エスプラネードシアターオンザベイ。
映画館とコンサートホールと展望台。レストランやショッピンセンターもあります。
展望台からのマリーナベイの眺めは良い撮影スポットのひとつ。
展望台は無料です。
シンガポールフライヤー
シンガポールフライヤーは世界最大級の観覧車です。
まわりの建物が巨大なのですごく大きくは見えませんが、近くに行くとおぉ!と思います。
ここから見る
マリーナベイサンズホテルも素敵。
マリーナベイの眺めだけでなく、全方位的に素敵な眺めなのでおすすめです。
シンガポールは一年中常夏の国。赤道にも近い国。
旅行に持って行く服装を考えると、日焼けや美白対策が気にならなければ全部半袖半ズボンでいいような気がしてしまいますが、それは大間違い!
日本の20年くらい前をイメージしてください。
エアコンのある家とエアコンのない家があって、エアコンのある家は厚着してでも部屋をキンキンに冷やすのがステイタスでしたね!
そのころ、わたしのお金持ちの知人はエアコンを常時18度設定にして、分厚いふとんをかぶって寝てご満悦でした。
まあそれと同じか違うかわかりませんが、
シンガポールは交通機関も店内も信じられないほどエアコンでキンキンに冷やす傾向にあります。
エコなんて知るかっ!ってかんじです。
限界まで冷やすことが高いサービスだという感覚はあるのでしょう。
正直言って寒いです。鳥肌が立ちます。おなか痛くなります。
ハワイなどでも同様ですね。
シンガポール航空の飛行機も寝られないくらい寒いです。ペラペラのブランケットをいくつ借りても体を密封することはできませんから、つらいです。首まわりを温めるもの、足首を温めるもの、トレーナーやフードのついたパーカーは絶対に必要だと思います。
デパートも寒いです。
レストラン、空港、ホテル、ショッピングセンター、MRTもバスも寒いです。
で、外へ出たらもあっと暑いです。
けっこうエコに慣れた日本人には辛いです。
というわけでシンガポールではカーディガンやストールなど羽織るものは必須です。
レストランではアイスウォーターでなくウォームウォーターも頼めます。
ただし、往きの飛行機さえがまんできれば、現地で必要なものを買えばいいということも言えます。
寒さに強い方なら、あまり服装のことを考えずに行ってもだいじょうぶかもしれません。
飛行機の温度も季節や昼夜によって変化はあります。
(わたしの最近の10月の夜行便では死ぬかと思うほど寒かったです。)
シンガポール人の平均体温は37℃だといううわさも。
マリーナベイサンズホテルで日本語が通じるかというと、日本人スタッフを探せば通じます。いまは日本人専用デスクがあります。
シンガポールは英語の国なので、日本人専用デスク以外では、ほぼ日本語は通じません。
日本人スタッフもけっこうおられるとききましたが、わたしたちの滞在中は日本語のわかるスタッフには出会いませんでした。
フードコートのほうが、日本語を話す店員が多かったかな。
なので、必要なことは英語で言う心構えをしておいたほうがいいですね。
コンシェルジュやフロントスタッフはみんな親切ですので、とにかく聞いてみればいいと思います。
部屋に置かれているホテルの案内マニュアルはしっかりした日本語での説明がありますので、便利です。
それからホテル内のJTBのデスクにも日本人スタッフがおられますので、JTBを利用している方や、オプショナルツアーを利用しようと思っている方は行ってみるとよいでしょう。